グローバル教育実践ガイド

SDGsを核とした英語科PBL:探究学習で世界課題解決に貢献する実践ガイド

Tags: SDGs, PBL, 英語教育, 探究学習, グローバル教育

高校現場において、生徒が主体的に学び、実社会で通用する能力を育む教育への期待が高まっています。特にグローバル化が進む現代において、世界が直面する課題を理解し、その解決に向けて行動できる「世界市民」の育成は喫緊の課題です。本記事では、SDGs(持続可能な開発目標)を核としたPBL(プロジェクト型学習)を高校英語科の授業に取り入れ、生徒の探究心と英語による発信力を同時に高める具体的な実践方法について解説します。

SDGsとPBLの融合:高校英語科で取り組む意義

SDGsは、貧困、環境、人権など、地球規模の課題を網羅した包括的な目標群であり、グローバル教育の具体的なテーマとして非常に有効です。これを英語科の授業にPBLとして導入することは、以下のような多面的な意義があります。

カリキュラム設計の具体例とステップ

SDGsを核とした英語科PBLは、いくつかのステップを踏むことで効果的に実施できます。

1. テーマ設定と課題提起

2. 情報収集と分析(英語でのリサーチ活動)

3. 解決策の考案と英語での議論

4. 成果物の作成と発表

5. 振り返りと評価

実践アクティビティと指導のポイント

導入期のアクティビティ

指導のポイント

他教科との連携と校内外リソースの活用

SDGsを核としたPBLは、他教科との連携により、さらに多角的で深い学びを実現します。

校外リソースとしては、地域のNPOや国際協力団体、大学の専門家、企業関係者との連携も視野に入れます。オンラインでの交流や講演会、ワークショップなどを通じて、生徒が実社会とのつながりを感じられる機会を創出します。

まとめ

SDGsを核としたPBLを高校英語科の授業に導入することは、生徒が英語を実践的に活用しながら、グローバルな視点と課題解決能力を育むための強力なアプローチです。既存のカリキュラムとの整合性を保ちつつ、具体的なアクティビティや他教科連携を工夫することで、多忙な教員の方々でも着実に実践を進めることができます。生徒一人ひとりが世界市民として未来を切り拓く力を養うために、本実践ガイドが皆様の一助となれば幸いです。